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社長からのメッセージ

イナリサーチ代表取締役社長 中川博司 「雑草のような強い存在へ」

イナリサーチ設立まで「自分の手で自分が理想とする会社をつくる」

名古屋で生まれ、高等学校卒業まで名古屋で育ち、信州の自然に憧れを持ち信州大学の農学部へ入学した。専攻科時代にのめりこんだ実験動物学の世界が面白くなり、卒業後は財団の研究所でアルバイト後、京都にある実験動物の生産販売をする会社に就職した。まもなくして別の生産研究施設の立ち上げの管理運営を任され、3年後、長野県に新たな生産場を立ち上げる際、そこで研究開発と施設の運営に携わった。年月が経つにつれ、今まで経験したことや自分の取り巻く世界の理想を求め「自分の手で自分が理想とする会社をつくる」ことを明確な意思として行動に出た。

会社を興すには様々な困難があったが、1974年小さなプレハブのラボ施設を作ることができた。医薬品の安全性試験などという一般的には馴染みのない事業内容だったが、2002年頃からようやくその成果が現れ、今や日本で30社ほどある受託試験機関のなかで大手5社に入る存在となりグループ企業を含めて社員が300名を越える所帯となっている。

新入社員へメッセージ「雑草のような強い存在へ」「人との出会いを大切に」

我々の後を引き継ぐ皆さんにとって大きな転換期を迎えている。製薬会社の統廃合から始まり、これらの変化は大きな影響を及ぼす「荒波」にならざるをえないだろう。「荒波」を泳ぎきるには、仕事の技術もさることながら、社員の一人一人が世の中の動きにもっと敏感になり、生存能力をさらに高めなければならない。生存能力を高めるとは、言わば、自分の精神と肉体を、特定条件でなければ生存できない温室育ちの「もやし」ではなく、どのような悪条件の土地にも根付く「雑草」のように強い存在にすることである。

また人の縁というものは非常に大事で、一生に一度かも知れない。またその縁がどれだけ人生を豊かにするか計り知れないと思う。だから人との出会いというものは、その一瞬、一瞬を大切にする。それが千利休(茶道)の言う「一期一会」である。生きるとは何かと問われれば、禅問答のようではあるが、私もまたこの言葉を持って皆さんに贈る言葉としたいと思う。