第52回日本臨床化学会年次学術集会参加のお知らせ

 9月6日(木)-8日(土)にアイーナ(いわて県民情報交流センター)にて開催されます「第52回日本臨床化学会年次学術集会」に参加いたします。

皆様のお越しをお待ち致しております。

<口頭発表>
◯演題登録番号:10049
◯演題名:実験動物における化学的便潜血測定試薬の検討
◯内容:
 便潜血反応は、臨床では主に大腸癌のスクリーニング検査として利用されていますが、実験動物を用いた非臨床試験では消化管障害による出血を侵襲性なしに簡便に検出する方法として従前から利用されてきました。

 測定試薬は当初、化学法が主体でしたが、近年になって免疫学的な便潜血の検出方法が開発されたことから、特異性が劣る化学法の試薬は臨床での利用率が減少し、国内で唯一販売されていた化学的便潜血反応試薬も発売中止になりました。

 しかし、免疫法はヒトアルブミンに特異的であることから動物には応用が不可です。そこで我々は国内販売中止試薬の代替品として海外で販売されている Tetramethylbenzidine(TMB)法とGuaiac法の2種類の化学法のキットを研究用に輸入して基礎的評価を比較検討したところ、両者とも使用可能なことが確認されましたので報告いたします。